いたみのかず

このほしは どうなってしまうんだろう
きずつけあうことが
いつまでたってもおわらない

きずつけられたほうは
いたいから
その しかえしをする

いたい、いたい
いたい、いたい
いたさがつみかさなっていく
いたみになれようにも
つぎにすぐ あたらしいいたみ

いたみをかんじるひとがふえていき
かんじたことのないひとが
このほしにはだんだんへっていく
そして いつのひか
いたみをかんじないひとは
いなくなってしまうのかもしれない
そんなひがくるのが こわい
いたさをかんじたことがない
ぼくたちのくにでは
いたみをそうぞうすることしかできないけれど

こどもがテレビのニュースをみて
ふあんそうなかお
これは、いったいなに?
なにがただしくて
なにがまちがっているのか
こどもにはわからなくて
おとなにはわかるのか
わたしたちにんげんは
このいたみのおもさに
どこまでたえられるのだろう

へやのテレビからは
まだニュースがながれている
このままニュースをみせるべきか
スイッチをけすべきなのか
わたしはなやんでいる